ガーボンタ·デービス VSユリオルキス・ガンボア
12月28日に行われたWBA世界ライト級王座決定戦。
前に書いた予想記事ではデービスの6ラウンドKO勝ちでしたが、結果はデービスの12ラウンドKO勝ちという結果となりました!
試合展開の前にまずは両者の情報から。
左:【ガーボンタ·デービス】
戦績:23勝(22KO)
生年月日:1994年11月7日 (25歳)
※2020年1月現在
出身:アメリカ
身長:166cm(リーチ:171cm)
スタイル:サウスポー
右:【ユリオルキス・ガンボア】
戦績:30勝(18KO)3敗
生年月日:1981年12月23日 (38歳)
※2020年1月現在
出身:キューバ
身長:166cm(リーチ:165cm)
スタイル:オーソドックス
(写真:BoxRec参照)
スピードは互角くらいかなと思ったけど、比べてみると全体的にガンボアの方が早い感じがしましたね!
踏み込みと1発のハンドスピードは互角くらいだったけど、デービスの左は伸びてくるんでしょうね!1Rから何発かまともに貰ってました!
身体はデービスの方が若干分厚かったけど、それ以上のパワー差を感じましたね!
1Rは距離の探り合いって感じで終わりましたがガンボアは上半身でパンチかわすの上手かったですねー。見切るのが上手いというか目が良い!
それにカッコいいんだよな〜。
ガンボアの避け方。
と思ってたら2Rで左アッパー貰ってダウンとられましたね(笑)
デービスの右、右、左のコンビネーション避ける時に、右ジャブを左に避けて左アッパーがテンプルに直撃!
デービスが詰めてくるけど得意のスウェー、ダッキングで上手くかわしてました!
けど数発貰ってダメージはある感じでしたね!最後の方はクリンチに逃げてたし。
3Rからデービスがプレッシャー強めてきたけど
やっぱガンボアはここら辺の駆け引きが上手い!フェイント掛けて相手がつられたとこにカウンター合わせてる。しかも連打で。
コンビネーションが早いからデービスは中々飛び込めないんだけど、やっぱパワー不足を凄い感じる。
クリーンヒットさせても迫力にかけるんだよな。それにデービスも思ってたより全然ボクシングが上手い!
この2人の駆け引きは相当なレベル高い!
お互いメチャ速いし。フットワークとコンビネーションはガンボアの方が速いけど、ハンドスピードとステップインの速さは互角くらいかな。
ただデービスの方が距離長いのとパワーがあるからこの駆け引きガンボアは相当神経削るだろうな。デービスがずっとプレッシャーかけてるし。
4Rの最初はカウンター合戦っぽくなったけど、途中からデービスが強引に前にでてきましたね。デービスは当て感いいから単発のパンチ当ててしますね。いきなりの左とか。
そっからパワー&スピードで前に出るけどガンボアはなんとかいなしてるって感じですね。
5Rからデービスが調子上げてきましたね!
ノーモーションの左ストレートがいいですね。あとアッパーも上下に散らしてよくヒットさせてる。フェイントも上手く使ってるし。
このラウンドも顔面への左アッパーでガンボアに効かせました!
デービスは1発1発がマジ強い。
ガンボアはちょっとやられまくってますねー。
やっぱ身体のパワー差がデカイ感じするかな。ガンボアがコンビネーションで攻めてもデービスは下がらないし。
6Rもデービスが相変わらず上下に散らせてプレッシャーかけてますね。
ボディストレートにボディアッパー、それ見せといて下から上へのワンツーとかフェイントからのストレート。
デービスはパンチ伸びますね!
ガンボアは中に入って連打に繋げたいけど、こうパワー差のある相手にプレッシャーかけられてたら難しいだろーなって印象です!
7Rはガンボアがデービスの攻撃をうまくかわして終わりました!
でもやっぱパワー差が凄いなー。
ガンボアのコンビネーションにそこまで怖さはないけどデービスの1発はこわい!
コンビネーションじゃなくて1発1発強打してくるけどパンチも身体の戻りも速いからカウンターとるのも難しいだろうな。ノーモーションで打ってくるし。
8Rに入ってガンボアが前にでてしましたね。それしか選択肢ないけど。コンビネーションとクリンチで誤魔化してるけど、終盤に一瞬の隙突かれてジャブとストレート当てられてダウン!
9Rもガンボアは前にでてきますね!この根性は流石!でもダメージが隠しきれないな。完全に足にきてる。逆にデービスは落ち着いて1発狙ってる感じ。
10Rはガンボアが良かったです!うまくデービスの前進を止めてました!パンチもクリーンヒットさせてたし。
でもまぁデービスの左ストレートも貰ってましたが...。
11Rからガンボアはパンチ打って身体流してクリンチに持ってってますね。
ダメージあるんだろうな...。でも終盤はデービスが力づくで振りほどいてきましたね!
デービスはまだまだスタミナ残ってるし最終ラウンドは倒しにくるだろうなー。
と思ったら12R、やはりいきなり来ましたね!
ガンガン攻めて最後は左アッパーで倒しました!そこでレフリーが試合を止めて終了!
いや〜総括すると一方的な試合でしたね。
デービスが最初から強引に前に出てたらもっと早く倒してたと思いますが、なんやかんやガンボアはスピードもテクニックもあるんで予想より手こずったって感じですかね。
ただやっぱパワー差が目立ちましたね!
ガンボアはスーパーバンタム級まで体重おとして井上尚弥と試合してくれないかなー。
結構面白い試合になると思うんだけど(笑)
村田諒太VSスティーブン・バトラー
12月23日に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチ、村田諒太VSスティーブン・バトラー
今回はこの試合について記事を書きたいと思いますが、まずは両者の基本情報から!
左:【村田諒太】
戦績:16勝(13KO)2敗
生年月日:1986年1月12 日 (33歳)
※2019年12月現在
出身:日本
身長:184cm(リーチ:190cm)
スタイル:オーソドックス
右:【スティーブン・バトラー】
戦績:28勝(24KO)2敗
生年月日:1995年9月2 日 (24歳)
※2019年12月現在
出身:カナダ
身長:182cm(リーチ:190cm)
スタイル:オーソドックス
(写真:BoxRec参照)
さて村田諒太はいつも通りガード固めてプレスかけてくスタイル。
でも1Rは少し足使って距離外したりもしてますね。
バトラーはスピードある正統派な戦い方ですね。1Rいきなり村田諒太のフック気味の右ストレートが何発かヒット!
村田諒太はこのパンチ得意ですよね。というかプレスで相手を下がらせることができるから当てられるんですよね。
プレスかけられて下がる時は後ろ足重心になっちゃうしガードも上がる。
その時フック系のパンチ打たれると死角から飛んでくるからスウェーで避けようとしちゃうんですよね。本能的に。でもプレスで距離が詰まってるからかわしきれずに貰っちゃう。
予想してもフェイントと組み合わせられると対処が中々難しいんですよねー。
やはりこのプレスが村田諒太の最大の武器だと思います!
でもバトラーもガードの隙間からストレートヒットさせてましたね!
ただこのプレスを止める程の威力は感じなかった。
2Rはバトラーの手数が増えましたね。
プレスを受けてもコンビネーションで前に出るし、足も使って真っ直ぐ下がらなくなった。
でも打ち合いになったらやはり村田諒太に分がある感じです。
3Rから徐々に村田諒太のプレスが強くなってきましたね!
というか今回はジャブがいいですね!よくでるし当たってる。軌道も真っ直ぐ綺麗に出てるし。近い距離になったらいつもの喧嘩パンチですけど3Rの終わりは結構当ててましたね!
効いてると思います!
4Rからバトラーは正面からやり合ってますね!
打ち終わりにカウンター狙ってるけど、この作戦は危険じゃないかな。
パワーが違うし、この作戦するにはディフェンス技術が足りないと思う...。
真っ直ぐ下がらないのは大事だけど真正面から受けるんじゃなくて足使って前後左右に揺さぶりかけた方が可能性ありそうなんだけどな。
と思ってたら後半は結構貰っちゃってましたね。特に右フック。1Rからこのパンチに対応できてないですねー。
5Rも同じような展開ですがバトラーにダメージ感じますね!弱々しくなっちゃった。
村田諒太のパンチを受けてもかろうじで打ち返してますが、ちょっと危ない感じです!
ラスト1分くらいからまとめてもらい始めましたね!なんとか堪えてたけど、ラスト30秒くらいで右フックでダウン!そのまま試合終了!!
今回の村田諒太は良かったと思います!
特にジャブが凄い良くなってる!
あのプレス+ジャブの組み合わせは相手にかなりプレッシャーかけれるでしょうね!
ミドル級のトップクラスと戦ってこのスタイルがどこまで通用するか見てみたいですね!
まぁ正直に言うと難しい気はしますが(笑)
プレス、フィジカルの強さはミドル級トップクラスだけど、ゴロフキンとかカネロはガードの隙間からコンビネーション決めてくる上手さがあるし、身体も強くてタフだからなー...。
ただ村田諒太も若くないし、陣営としてもビッグマッチを早々に組みたいだろうから今後に期待ですね!!
堤駿斗VS藤田健児
今回は11月24日に行われた全日本アマチュアボクシング57kg級決勝戦、堤駿斗VS藤田健児について書きたいと思います!
堤駿斗は今アマチュアボクシングで1番注目されてる選手だと思うんですけど藤田健児も井上尚弥と同世代くらいで、ずっとアマボクの第一線で活躍してる選手ですからね。どっちが勝つか楽しみですね〜。
まずは2人の基本情報を調べてみました!
左【堤駿斗】
身長:171cm
出身:千葉県
所属:東洋大学
生年月日:1999年7月12日(20歳)
※2019年12月現在
右【藤田健児】
身長:169cm
出身:岡山県
所属:自衛隊体育学校
生年月日:1994年1月19日(25歳)
※2019年12月現在
(写真:Boxing News参照)
アマチュアボクシングは3Rしかないんで展開が速いですね〜。
またこの2人は距離感いいし、フットワークもハンドスピードも速いから攻守の入れ替わりがメチャ速い(笑)
藤田健児は少しトリッキーな動きするけど、堤駿斗は基本に忠実なボクシングしますね。
そして全部の能力が高いから井上尚弥みたいな感じですね。安定感があるというか。
ワンツーなんかメチャ綺麗で速い。何より身体の軸がブレてない。接近戦も上手いし。
藤田健児は距離感とフットワークがいいですね。パンチを足で躱してから中に入っていくステップインも速い。
でも堤駿斗のディフェンスがいいからタイミング外されるんですよね。そして外した瞬間詰めるのが速い。
藤田健児の攻撃をかわした後にきっちり自分の攻撃当ててるから印象が良いですよね!
藤田健児も強かったけど、やっぱ堤の方が1枚上手って感じでしたね。ボクシングの完成度が高い!
これでまだ20歳か...。末恐ろしいな。
3-4Rのスパーリングなら今すぐ井上尚弥と戦ってもいい勝負するでしょうね。
ゆくゆくはプロで活躍してほしいけど、まずは東京オリンピック出場、メダル獲得目指して頑張ってほしいです!
(藤田健児はプロ転向しないのかなー。見てみたいけどなー。)
テレンス.クロフォードVSエギディウス.カバラウスカス
前に書いた予想記事ではクロフォードの8ラウンドKO勝ちでしたが、結果はクロフォードの9ラウンドKO勝ちとかなり惜しい結果となりました!
試合展開の前に両選手の基本情報から
左【テレンス.クロフォード】
戦績:35勝(26KO)無敗
生年月日:1987年9月28 日 (32歳)
※2019年12月現在
出身:アメリカ
身長:173cm(リーチ:188cm)
スタイル:サウスポー(スイッチ)
右【エギディウス.カバラウスカス】
戦績:21勝(17KO)1分
生年月日:1988年6月29 日 (31歳)
※2019年12月現在
出身:リトアニア
身長:175cm(リーチ:180cm)
スタイル:オーソドックス
(写真:BoxRec参照)
1Rはお互い様子見って感じでしたね。クロフォードはサウスポースタイルでジャブ打ちながら相手の出方を見てる感じ。
カバラウスカスはガード上げて左右に頭を振りながらジリジリ距離を詰める感じですね。
しかしカバラウスカスのジャブがほんと強い!
もうストレートやん(笑)
2Rも仕掛けるのはクロフォード。
でも距離が詰まった際にカバラウスカスの右ショートがカウンター気味にヒット!
ダメージは無さそうですけどこれはヒヤッとしましたね!
3Rからはお互いギア上げてきました!
カバラウスカスが無理に攻めないのはカウンター警戒してるんでしょうね。
ジリジリ距離詰めてパンチがあたる距離になってから畳み掛ける、深追いもしない感じ。
クロフォード対策としてはこれが正解な気がするな。自分からガンガン仕掛けるより相手に攻めさせて後の先とる作戦。
カバラウスカスみたいにガードも固くてカウンターも打てるタイプじゃないと難しいと思うけど。あと彼は頑丈そうだし。
3Rに距離が詰まった際、カバラウスカスがコンビネーションを畳み掛けてクロフォードが膝つきましたね!
スリップ判定だったし、実際そうだと思うけど効いてるんじゃないかな?って思うくらいパンチがマジでエグい(笑)
クロフォードは積極的に前出てるけどカバラウスカスは後の先とろうとしてる。
しかもあのパンチだから前出すぎるのは怖い感じするなー。カウンターのタイミングも合ってるし、下手すると倒されると思う。
クロフォードは終始ジャブがいいけどカバラウスカスがそれに右を合わせてくるからヒヤヒヤするんだよなー(笑)
でもそれとは裏腹にクロフォードは打ち合い楽しんでる感じするな!凄い度胸!
カバラウスカスのカウンターにカウンター合わせようとしてるし。
よっぽど自信ないとこんなんできんぞ。
4Rはそのやり方でカバラウスカス下がらせたし。やっぱ強いなー、クロフォード!
5Rもカバラウスカスのエゲツないパンチをブロックしながらガンガン攻めていってましたね。
完全にクロフォードのペースになってますね。
6-7Rもガンガン自分から仕掛けていってる。
コンビネーションもキレイに当たり出してるし、7Rにカバラウスカスに効かせてダウンとりましたね!
そこからのまとめ方もメチャメチャ上手かった!時間が足りずに仕留めきれなかったけどカバラウスカスのパンチ警戒しながらも一気に倒しに行く感じ。あれは参考になるなー。
てゆーかクロフォードはタフですよね!ダウンとる前に打ち合いみたいになってカバラウスカスのパンチまともに貰ったけど下がらずに打ち返してダウンとりましたからね!
8Rからオーソドックス。しかも接近戦しかけてるし(笑) そして笑ってるし。
クロフォードはちょっと遊んでますね!
格の違いを見せつけてる感じ。終盤サウスポーに戻してからは圧倒してました!
9Rは初っ端からダウン奪いましたね。コンビネーションがマジで上手い!
ストレート、フックで散らしてから隙間えぐるようなアッパーでダウンとったけど角度とかタイミングのずらし方がメッチャ上手い!
その後ワンパンチでもう一回ダウンとってストップ勝ち。結果はクロフォードの9ラウンドKOでした!!
正直こんなに圧倒するとは思わなかったですね!カバラウスカスのプレスで押される場面も出てくると思ってたんですけどね。
クロフォードがずっとプレッシャーかけてペースを掴ませなかったですね。
これ見てるとエロール.スペンスJr.も圧倒しそう。ポーター相手だと分かんないけど。
でもミドル級に上げるとか言ってますからね!
多分カネロとやりたいんでしょうけど。
サイズが違いすぎるとは思うけど、カネロなら割といい勝負できるかもしれないですね!相性的に。
個人的にはウェルター級の強豪とやってほしいけど、誰もカネロ程のネームバリューはないですからねー。
どちらにせよクロフォードの動向が楽しみですね!
岩佐亮佑VSマーロン・タパレス
12月7日に行われたIBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦、岩佐亮佑VSマーロン・タパレス。
前の記事では岩佐亮佑の判定勝ち予想でしたが結果はなんと11ラウンドTKO勝ち!
いや〜、やりましたね!!
早速試合を振り返ってみたいと思いますが、まずは両者の基本情報から!
左【岩佐亮佑】
戦績:21勝(17KO)1分
生年月日:1989年12月26日 (30歳)
※2019年12月現在
出身:日本
身長:172cm(リーチ:181cm)
スタイル:サウスポー
右【マーロン・タパレス】
戦績:33勝(16KO)3敗
生年月日:1992年3月23日 (27歳)
※2019年12月現在
出身:フィリピン
身長:163cm(リーチ:165cm)
スタイル:サウスポー
(写真:BoxRec参照)
1Rから岩佐が積極的にプレッシャーかけていきましたね。
ジャブもよく出てたし距離が近くなっても引かなかったんで相手にペースを握らせなかったですね。
タパレスは思ったよりも上手い選手で
遠い距離でのジャブもフェイント使って中に入っていくのも上手かった!
ダッキングしながらのオーバーハンドフックとか岩佐が結構もらってましたからね!
途中ヒヤっとする場面もありましたが、岩佐が引かなかったのが良かった!
タパレスみたいなファイターを相手にする時は調子に乗らせないように前に出てプレッシャーかけ続けるって本当に大事ですからね。
しかし3Rにタパレスがバッティングでダウンとられたのは可哀想でしたね(笑)
審判の場所からは分かりづらかったでしょうけど。それにダウンっていうよりバランス崩しただけに見えましたけどね。
それに試合展開にはそんな影響してなかったと思います。
タパレスは色々攻撃パターンを変えて攻めてはいましたが、岩佐のプレッシャーが強くて
単発のパンチで終わっちゃってましたね。
リーチ差の問題もあるけど中々コンビネーションに繋げられなかったかな。
それでも要所要所でジャブ、アッパー、フックなど当ててたのは流石ですけど。
それに5Rからタパレスの動きが良くなってましたね!
フェイントかけながら飛び込んでフック、アッパーをヒットさせてました!ジャブも上手かったな。
でも6Rくらいから飛び込みざまの左のオーバーハンドは岩佐に見切られた感がありました。
これはさすが岩佐って感じですね!
カウンターのタイミングも合ってきてたし。
7Rからは岩佐がペース掴んできた感じかな。
ジャブもストレートも綺麗に当たり始めた。
お互い足使って出入りが激しくなってペースが上がった感じ。
岩佐はこのペースの方が調子良さそうですね。
やっぱ昔のアマボクっぽいボクシングの方が得意なのかな。
で、11Rに相手のジャブに左ストレート合わせてKO勝ちでした!
パンチ貰って危ないなと思う場面もありましたが、下がらなかったのが良かったですね!
これは気持ちの強さが見えたかな。相手にペース掴ませなかった。
後半のボクシング見て思ったのは岩佐はテンポの速いボクシングの方が合ってるんじゃないかな。スタミナとか相手とのリズムっていう問題もあるけど、そっちの方が攻守共に調子良さそう。
まぁこれからどれくらい防衛回数伸ばせるかですね〜。
ゾラニ・テテVS ジョエルリエル・カシメロ
11月30日に行われたWBO世界バンタム級王座統一戦、ゾラニ・テテVS ジョエルリエル・カシメロですが、なんとテテが3回TKO負けみたいですね!
テテはスピードがあって綺麗なボクシングするけど力強さを感じない選手って印象でカシメロはそれとは対照的にラフな喧嘩ファイトが得意なボクサーって印象でした!
早速試合を振り返ってみようと思いますが
まずは両者の比較から!
【ゾラニ・テテ】
戦績:29勝(20KO)4敗
生年月日:1988年3月8日 (31歳)
※2019年12月現在
出身:南アフリカ
身長:175cm(リーチ:183cm)
スタイル:サウスポー
【ゾラニ・テテ】
戦績:29勝(20KO)4敗
生年月日:1989年2月13日 (30歳)
※2019年12月現在
出身:フィリピン
身長:163cm(リーチ:163cm)
スタイル:オーソドックス
リーチはテテが183cmとかなり有利ということもあり、最初カシメロは遠い距離で様子を伺う展開になってましたね!
1Rはほとんど動きがなくて、テテがジャブで牽制、カシメロは遠い距離で様子を伺って終了って感じでした。
2Rからカシメロが飛び込んでいくようになりましたね!
プレッシャーかけてジワジワ中に入っていくんじゃなくて、遠い距離からダッシュで一気に距離を詰める戦法でした!
カシメロの動きに硬さは感じられなかったからテテのジャブにプレッシャーは感じなかったんでしょうね。
だから思い切り良く踏み込めて、距離潰せるんですよね。
入ってきたとこにカウンター合わせるようなこともなかったから、そりゃ簡単に中入ってくるよなって感じでした(笑)
こんだけリーチ差があったらカウンターとりやすいと思うけどな。
カシメロのリズムが難しかったのか、カウンターで牽制する場面はあまり見れなかったですね。
でもやっぱり入ってきたとこにカウンターを合わせる技術は距離が遠いボクサーには絶対必要ですよね。
基本は中に入らせちゃいけないから、カウンターでプレッシャーかけないと。
難しいけど(笑)
で、3Rにカシメロが右ボディアッパーで中に入ってきたんですけど、テテがダッキングしたせいでテンプルに貰っちゃったんですよね。
それで動きが止まったところにもう1発フックもらってダウン。
立ち上がったけどカシメロの連打くらってTKO負けでした。
うーん、印象としてはテテがちょっと脆すぎるかな。
もっと徹底して中に入れさせないようにしないとフィジカルの強いファイターにはやられちゃうかなと思う。
当然井上尚弥とやっても早いラウンドで倒されると思います!
そしてカシメロと井上尚弥はお互い対戦希望してるみたいですね!
是非やってほしいけど普通に井上尚弥が倒すでしょうね!(笑)
正直負ける要素が見当たらない。万が一打ち合いになったら分かりませんが、普通にボクシングするならレベルが違う!
バンタム級でモンスターの相手になるのってもうリゴンドーくらいしかいないんじゃないかな...。
誰を目指す?理想のボクシングスタイルは!?【ファイター編】
ボクサーをタイプ別で見た時に
理想的ボクシングスタイルは誰なのか?
このボクサー目指せばいーんじゃない!?
というボクサーを勝手におススメしていこうという企画第2弾!
今回は【ファイター】タイプ!!
まずボクサーを大きく3タイプに分けた時の特徴は下記の通り。
【アウトボクサー】
→ロングレンジで戦うタイプ。パンチ貰いたくない人が多いディフェンス重視のスタイル。
【ボクサーファイター】
→ロング〜ミドルレンジで戦うタイプ。
出入りを繰り返して攻守のバランスがいいスタイル。
【ファイター】
→ミドル〜ショートレンジで戦うタイプ。相手にプレッシャーかけてくオフェンス重視のスタイル。
はい!
それではまずファイターに多いタイプが
·気持ちが強い
·フィジカルコンタクトが強い
·パンチが強い
·打たれ強い
·比較的身長が低い
·遠い距離での駆け引きが苦手
って感じですかね!
身体が頑丈で気持ちも強いんでガンガン前に出ていくと強いんですけど、上のレベルに行くとアウトボクサーが苦手って人が多い気がしますね!
でもファイタースタイルは他の2スタイルと違って、必ずしも全ての距離で戦えるスキルが必要ってわけではないんですよね。
村田諒太みたいなフィジカルの強さを生かした強固なガードで強引に距離潰していくようなタイプもいるし、マイダナみたいに相手の攻撃を恐れずパンチを振り回してガンガン前に出る喧嘩みたいなボクシングするタイプもいる。
2人ともボクシングのセンスがあるっていうより生物的に強いタイプですよね(笑)
(こーいうタイプとも戦わなきゃいけないからアウトボクサーは近い距離でも戦えるようにならなきゃいけないって言ったんですよねー)
この2人みたいに自分の長所を理解して、それを最大限に引き出すスタイルを見つけるのは
本当に大事。
他人からのアドバイスを聞いた上で、自分に向いてること、これは違うと思うことを取捨選択して自分のスタイルを作る。
自分の感性を大事にしつつ自分を客観的に見て、この練習はどーいう場面で活かせるのか、その場面で自分はどう動くのか、といったことを考えながら練習するとマジで効果が全然違う!!
しんどい練習してると思考停止しちゃうけど、そんな時でも考える癖をつけると試合中に使える引き出しが増えて、組み立てが楽になるからオススメですね!
やっぱロジカルに考える力って重要だと思う。
(言われたまま考えずにボクシングする人
以外と多いからな.....。)
で、本題のファイタースタイルで目指すべき
ボクサーですが、僕が1番参考になると思うのは(全盛期の)ゴロフキンですね!!
ファイターとしてかなり完成されてると思う!
具体的にどこが参考になるかっていうと
1:【ディフェンス技術】
2:【ジャブの使い方】
3:【接近戦でのパンチの打ち方】
この3つです!まずは
1:【ディフェンス技術】についてですが
どんなスタイルであろうとボクシングは
『打たせず打つ』っていのが大前提です!
だからディフェンスは本当に大事!
パンチ貰っても歯を食いしばって前に前に!
なんて絶対ダメ!ありえない(笑)
ゴロフキンのディフェンス技術は高かったですからね!(全盛期は)
2018年くらいからパンチ貰うようになったよな....。
ゴロフキンはディフェンスしながら距離詰めるのがメチャ上手かったですね!
パーリングとブロッキングでガードしながら
相手のパンチに合わせて中に切り込んでいく感じですね!
まずそのガードの時に身体がブレない!
身体の軸が強いのと、上半身とか腕の動きが小さいんですよね!ガードする時の!
だから攻撃に繋げるのが早いし、バランスも崩さないんですよね!
これはパンチにビビらず相手をよく見てないとできないことですが、このディフェンスは参考になりますよねー。
で、このディフェンス技術が次の
2:【ジャブの使い方】にも繋がるんですよね!
ゴロフキンは基本的に自分の距離になるまでジャブを打たないんですよね。
ファイタータイプで割と多いのが遠い距離からステップインで一気に 距離詰めようとする人。
つまり当たりそうにない距離からジャブ打っちゃう人ですね。
これは上手い人には当たらないし、カウンターを貰いやすいんですよね。
ゴロフキンは自分から仕掛ける時はダッキングとかフェイント使って距離潰してから打つか、相手のパンチに合わせて距離詰めてから打つ、もしくはカウンターで合わせるんでジャブがよく当たるんですよね。
要するに確実にあたる距離で打ってるんですよね。
これを意識すると、距離が遠い相手との駆け引きが楽になるはず!
で、このジャブを起点にして中に入ってからのコンビネーションですね!それが
3:【接近戦でのパンチの打ち方】
これは本当に秀逸!
体重の乗せ方もパンチの角度も素晴らしい!
それに1発1発が強い!
普通接近戦ってKO狙えないんですよね。
相手が仰け反ったりして隙間ができたら倒せるんですけど、お互い前傾姿勢でゼロ距離になると効かせるパンチが打てなくなるんですね。
でもゴロフキンはこの距離でもガードの隙間からフックとかアッパーを打ち込むのがメチャクチャ上手い!しかもパンチ超強いし(笑)
これ腰の回転がスムーズなんですよね。
ゼロ距離だと手打ちになりがちなんですけど、それだと効かせるパンチは打てないんですね。
骨盤を動かすイメージでコンビネーション打つと接近戦でもしっかりしたパンチ打てますからね!(やはり足腰の使い方は大事ですね)
遠い距離の相手ならウィリーモンローJrとの試合が参考になると思います!
https://m.youtube.com/watch?v=CqlgBfkwlCc
対ファイターなら参加になるのはレミュー戦かなぁ。
https://m.youtube.com/watch?v=zI_k8cDCV1E
ファイタースタイルはロマチェンコとか井上尚弥みたいなボクサーファイターのスタイルも参考になると思うので
【ボクサーファイター】編も参考にしてくれればと思います!
(この2人はファイターに近い気がするけど)